2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

★Island of Desire

【Island of Desire】2022年 監督:ジョエル・ラマンガンキャスト:クリスティン・ベルマス、ショーン・デ・グズマン 若き人妻のマルタ(クリスティン・ベルマス/Christine Bermas)は、死産を乗り越えることができず、不眠に悩まされていた。夫のカルロ(…

★A HARD DAY

フィリピン映画『A HARD DAY(2021)』を観る。 母親の葬儀のために車を走らせている刑事のヴィリオン(ディンドン・ダンテス/Dingdong Dantes)に、「内偵が入った」と同じ部署の刑事からと連絡が入る。彼らは賄賂を受け取ってヴィリオンのデスクにその金…

★アンドレ・ブルトン『ナジャ』白水Uブックス

アンドレ・ブルトン『ナジャ』白水Uブックスを読了。 むかし、「若い頃、わたしはナジャのような女と呼ばれたことがあるのよ」と僕に言った女性がいた。それがずっと印象に残っていて、いつか『ナジャ』を読もうと思っていたのだけれど、なかなか機会がない…

★Kubot: The Aswang Chronicles 2

【Kubot: The Aswang Chronicles 2】2014年 監督:エリック・マッティキャスト:ディンドン・ダンテス、イザベル・ダザ 【Kubot: The Aswang Chronicles 2】のポスター 日本でもビデオリリースされている『バトル・オブ・モンスターズ(Tiktik: The Aswang C…

★ブレージング・サドル

メル・ブルックスの『ブレージング・サドル』を観る。 久しぶりに観たのだけれど、よくまあこんなくだらない映画を撮っていたものだと感心してしまう。そして、その世にもくだらない映画を映画館に観に行っていたむかしの自分を褒めてやりたくなる。 西部劇…

★プロデューサーズ(1967年)

メル・ブルックス監督の『プロデューサーズ(1967)』を観る。 いままでは吹き替え版を繰り返し繰り返し観ていたのだけれど、今回初めて字幕版で観てみた。いやあ、字幕版でもめちゃくちゃ面白いや。やっぱり、何度も何度も吹き出してしまう。 出資金を集め…

★グエムル 漢江の怪物

韓国映画『グエムル 漢江の怪物』を観る。 在韓米軍が大量に漢江に廃棄したホルムアルデヒドによって誕生した怪物〈グエムル〉によって娘を攫われた家族が、娘を取り戻すために怪物に挑むという怪獣映画。監督は『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ、…

★ヘルハウス

リチャード・マシスン原作のホラー映画『ヘルハウス』を観る。 1973年の作品。もう半世紀前の作品だ。『エクソシスト』が社会的問題となるほどの大ヒットを飛ばし、空前のオカルト映画ブームが巻き起こった1974年に、この作品も日本で公開された。僕は、ちょ…

★樋口明雄『南アルプス山岳救助隊K-9 それぞれの山』徳間文庫

樋口明雄『南アルプス山岳救助隊K-9 それぞれの山』徳間文庫を読了。 かつて北岳で事件に遭遇したトラウマを克服すべく再び北岳にやってきたアイドル歌手と、すでに頂点を過ぎてしまったベテラン大衆小説作家が、ひょんなことから一緒に北岳の頂上をめざすこ…

★バタフライ・ラヴァーズ(2008年)

香港映画『バタフライ・ラヴァーズ』を観る。 中国版ロミオとジュリエットとして有名なストーリーで、過去に何度も映画化されている。1994年にはツイ・ハーク監督がニッキー・ウー&チャーリー・ヤン主演で撮っていたりもするが、今回観たのはジングル・マー…

★スローターハウス5(映画)

原作を読み終えた勢いでジョージ・ロイ・ヒル監督の映画『スローターハウス5』を観る。 原作にかなり忠実に映画化されているものの、こうして観ると、原作になかったエピソードが映画版ではけっこう付け加えられていることがわかる。ビリーの妻が、ことある…

★スローターハウス5(小説)

カート・ヴォネガット・ジュニア『スローターハウス5』ハヤカワ文庫SFを読了。 映画の方を何度も観ているので、なんとなく映画の内容を活字で追体験しているような印象になってしまったが、小説は小説で面白かった。時間軸の中をあっちこっち飛びながらビ…

★陰陽師:二つの世界

Netflixにて中国映画『陰陽師:二つの世界』を観る。 妖怪と人間の混血という出自を持つ安倍晴明。彼は、かつて世に混乱をもたらした大妖怪「相柳」を封じ込めた鱗石を守るため、幾多の陰陽師が暮らす陰陽寮で仲間たちとともに修業をしていたが、その出自ゆ…

★アイアン・スカイ ディレクターズ・カット版

アマゾンプライムビデオにて『アイアン・スカイ ディレクターズ・カット版』を観る。 月の裏側にナチスが基地を作っていて、そこから地球攻撃の宇宙船が大挙飛来してくるというもの。 面白い映画と話題になっていたのは知っていたが、もっとチープな映画かと…

★誰も眠らない森

ポーランドのホラー映画『誰も眠らない森』を観る。 Netflixで適当に面白そうなホラー映画を選んで観ただけなので、ポーランド映画とはぜんぜん知らなかったのだけれど。 インターネット中毒の若者を集めて、ネット接続のない森の中の生活を体験させるための…

★パフューム ある人殺しの物語

『パフューム ある人殺しの物語(2006年)』を観る。 先日読み終えたばかりの『香水 ある人殺しの物語』を映画化したものであるが、ほとんど原作そのままに映像化されていてびっくりした。「匂い」という映像で見せることのできないものを題材にしていながら…

★荻原秀夫『荒くれ社員』豊書房

荻原秀夫『荒くれ社員』豊書房を読了。 主人公は、チャンバラ映画を得意とする日宝映画の配給部に所属する柔道五段、空手四段の快男児・大羅貫平(通称「おらかん」、もしくは「あらかん」)。戦争映画を得意とする大洋映画を相手に映画館での配給権をめぐっ…

★サント VS ゾンビ

アマゾンプライムビデオで1962年のメキシコ映画『サント VS ゾンビ』を観る。 なんでこんな映画を観てしまったかというと、アマゾンプライムビデオで「なにかしら面白そうな映画はないかな」と探している最中に見つけてしまったから。見つけたからには観ない…

★香水 ある人殺しの物語

パトリック・ジュースキント『香水 ある人殺しの物語』文春文庫を読了。 なんとも奇妙きてれつな物語だ。ひたすら匂いに淫した小説で、ある意味、匂いを対象にしたエロ小説と呼んでもいいだろう。 18世紀のパリを舞台に、人並み外れた嗅覚を持つ男の生涯を描…