香港映画『バタフライ・ラヴァーズ』を観る。
中国版ロミオとジュリエットとして有名なストーリーで、過去に何度も映画化されている。1994年にはツイ・ハーク監督がニッキー・ウー&チャーリー・ヤン主演で撮っていたりもするが、今回観たのはジングル・マー監督がウーズン&シャーリー・チョイ主演で撮った2008年の作品。アクション監督をチン・シウトンが担当しているので、アクションは見ごたえたっぷり。なおかつ、なんのてらいもない王道のメロドラマなのだ。
そして、脇役に控えているのが熊欣欣に樊少皇に狄龍! いや、それって完全なアクション映画の布陣だからね。この顔ぶれでメロドラマを撮ってしまうというのだから、実に贅沢。
ただし、情感たっぷりの場面がけっこう延々と続いたりするので、そういうのが苦手な人にはダメかもしれない。ジョニー・トーだって、ユン・ケイだって、アクション映画の中にむやみやたらとエモーショナルな映像を入れたりしていて、香港アクション映画にはお約束の要素ではあるのだけれどね。
ちなみに、あのラストシーン、けっこうホラーだと思うのは自分だけだろうか。あれはちょっと無理があると思うぞ。