★誰も眠らない森

 ポーランドのホラー映画『誰も眠らない森』を観る。

 

 Netflixで適当に面白そうなホラー映画を選んで観ただけなので、ポーランド映画とはぜんぜん知らなかったのだけれど。
 インターネット中毒の若者を集めて、ネット接続のない森の中の生活を体験させるためのキャンプに多くの若者が集まってくる。若者たちは少人数のグループに分かれて、3日間のハイキングに出かけるのだが、その先で異様な殺人鬼に遭遇し、ひとりまたひとりと命を落としていく。
 まあ、『13日の金曜日』パターンのホラー映画で、新味はないといっていいだろう。メンバーのひとりがホラー映画に詳しくて「別々に行動すると殺されるんだよ」などと蘊蓄をたれるのだけれど、それでも別々に行動しちゃうんだよなあ。相変わらず「そこでなんで地下室に入っていく?」という場面ではしっかり地下室に踏み込んでいって殺されちゃうし。そこでお色気姉さんに童貞を奪ってもらって幸せになったりすると絶対に死ぬぞと思えば、やっぱり死ぬしね。もちろん、お色気姉さんも死にます。そういう設定のキャラだもんね。すべてがお約束の展開。
 そして、つじつまの合わないストーリー。ヒロインが逃げ込んだ小屋に住む老人から犯人の正体を聞かされるのだけれど、えーとー、なんでその老人はそこまで詳しいことを知ってるんだろう? それは犯人しか知らないはずなのに。そもそも両足が不自由なこの老人、人里離れた一軒家でどうやって生活してるんだ?
 しかも、音楽のセンスが変。サスペンスを盛り上げなくてはいけない場面で、妙にのんびりした明るい音楽が流れるのはなぜ?
 続篇の『誰も眠らない森2』もNetflixにあるのだけれど、これは観なくてもいいかな。