千葉真一主演のアクション映画『やくざ刑事』を観る。
刑事らしからぬ型破りの刑事、隼田(千葉真一)は、日本最大の暴力団・八城会を壊滅するために、警察組織を追い出されたことにして組織に潜入する。だが、隼田を信用しきれない八城会は、敵対する組織を潰すために隼田を利用し、その後に抹殺しようとするのだった。
千葉真一がとにかくオシャレでかっこいい。そして、吹き替えなしでこなすスタントが実に激しい。ヘリコプターからぶらさがったロープにしがみつきながら瓦礫のうえをころげまわったり、岩だらけの広場でオープンカーを激しく走らせてみたり、こんな凄いアクションをやっていたのかと改めて驚いてしまった。さりげない身のこなしも実にみごとで、ジャッキー・チェンよりも前に千葉真一がいたんだと再認識させられた。
脇役では、てっきりちょい役かと思っていた南利明が意外と面白いキャラで登場していて、いい味つけになっている。
また、野際陽子が友情出演して千葉真一とのラブシーンを演じているのだけれど、本作が1970年の作品なので、結婚する2年前なのですね。「キイハンター」の放送が1968年から1973年なので、このふたりはテレビでも映画でも共演していたことになる。
本作はこのあとシリーズ化されて全4作が作られているというので、機会があればそちらも観てみよう。