【映画】ゴッド・ギャンブラー レジェンド

 チョウ・ユンファ主演の香港映画『ゴッド・ギャンブラー レジェンド』を観る。
 負けたことのない伝説のギャンブラー、ケン(チョウ・ユンファ)のもとに、大がかりなマネーロンダリングを行なっている国際的企業を摘発するための協力が依頼される。負けず嫌いなその企業の社長コー(ガオ・フー)を、ギャンブルで叩きのめして欲しいというのだ。そこで、マカオのカジノを舞台に、大勝負が繰り広げられることに。
 一方、その企業に潜入していた捜査官が手に入れた証拠の品は、ひょんなことからケンの娘レインボー(キミー・トン)のもとに転がり込んでくる。それを奪うべく、ケンの邸宅に襲いかかる一団。留守を頼まれていたケンの旧友の息子クール(ニコラス・ツェー)の奮闘にもかかわらず、レインボーが大怪我を負ってしまうのだが……。
 2014年の作品なのでもう10年前の作品になってしまうのだけれど、相変わらずバリー・ウォンバリー・ウォンなのだなと嬉しくなってしまう。実にもってバカバカしくも楽しい映画なのだ。
 そもそも、最初の『ゴッド・ギャンブラー(賭神)』はというと1989年の作品である。チョウ・ユンファ主演、バリー・ウォン監督によって世に送り出されて、香港で大ヒットした。すると、今度はチャウ・シンチー主演で『賭聖』が作られ、アンディ・ラウ主演で『賭侠』が作られ、あれやこれやが作られて、どれもこれもみんなくっだらないのだけれど、とっても楽しい映画たちだった。そして、1作目から25年がたって、そのテイストそのままに本作が作られているのである。いやあ、バリー・ウォン、相変わらずすぎて嬉しくなってしまうぞ。
 主演はチョウ・ユンファだけれど、年齢的にアクションがきつくなっているので、アクション担当としてニコラス・ツェーが出て、さらにお笑い担当でチャップマン・トウが出ている。香港警察の刑事役でマイケル・ウォンが出ているのも嬉しい。
 女優はキミー・トン、ミシェル・フー、ジン・ティエンと美人を揃えているのだけれど、いまいち個性が感じられなくて、次に観てもたぶんわからない。実際、ジン・ティエンは『スペシャルID 特殊身分』『ポリス・ストーリー/レジェンド』『キングコング:髑髏島の巨神』といった映画で観ているはずなんだけど、ぜんぜんわからなかったもんなあ。