真田広之が『SHOGUN 将軍』でエミー賞を受賞したのを記念して、懐かしの香港映画『皇家戦士』を観る。
香港警察の刑事ミシェル(ミシェル・ヨー)は、日本から帰る飛行機でハイジャックに遭遇するが、たまたま乗り合わせていた日本の元刑事山本(真田広之)、航空警察のマイケル(マイケル・ウォン)と協力して2人組の犯人を倒す。だが、その2人組には、戦場で「死ぬ時は一緒」と誓い合った仲間がいて、3人に対する復讐に乗り出してくる。その結果、山本の妻子は悲惨な死を遂げ、山本も復讐の鬼と化すのだった。
あらためて観てみると、とにかくキャストが豪華。いまではアカデミー賞女優となったミシェル・ヨーとエミー賞男優となった真田広之が主役を張り、そこにマイケル・ウォンもからんでくる。ハイジャック犯にはチャーリー・チャン、ハイジャック犯にあっさり殺される香港警察の刑事にはチョン・プイ、香港警察の署長がケネス・ツァン、復讐のために3人を執拗に襲う犯人がデヴィッド・ラムといった具合に、知っている顔が次々と出てくるのだ。
監督は『ロボフォース 鉄甲無敵マリア』のデヴィッド・チャン、アクション監督はマン・ホイにチン・カーロウ。助監督にはジョニー・トゥの名前もある。
キレのいいアクションシーンがこれでもか、これでもかと続くのだけれど、その合間にちゃんと人間ドラマもあって飽きさせない。ただまあ、マイケル・ウォンのキャラクターがちょっと軽すぎるきらいはあるのだけれど。それにしても、ミシェル・ヨーと真田広之のアクションの見事さは、まさに眼福もの。実に素晴らしい。
こうなると、『レディ・ハード 香港大捜査線』とか『香港・東京特捜刑事』あたりもまた観たくなるなあ。