【映画】犯罪都市 PUNISHMENT

 マ・ドンソク主演の人気シリーズの第4弾犯罪都市 PUNISHMENT』を観る。

 今回マ・ソクト刑事(マ・ドンソク)が挑むのはフィリピンに本拠地を置くオンラインカジノ。韓国人のIT技術者を監禁してオンラインカジノの運営をさせていたのだが、逃げ出したIT技術者が殺害され、その遺体が韓国に送られてきたことでマ・ソクト刑事が捜査に乗り出す。オンラインカジノの大元はITの天才と呼ばれていたチャン・ドンチョルで、元傭兵のペク・チャンギにフィリピンでの運営を任せていた。だが、自分を利用するだけで約束を守ろうとしないドンチョルに落とし前をつけるために、チャンギは韓国へと帰ってくる。かくして、格闘技のプロともいうべき元傭兵を相手にした、マ・ソクト刑事の壮絶な闘いが展開されるのだった。
 普通は、この手の刑事ドラマは3作目ぐらいでトーンダウンして、4作目ともなるとマンネリになるか、あるいは方向性を変えようとした挙げ句にシリーズの本質を見失うかというパターンが多いのだけれど、このシリーズは奇跡的にずっと面白いままだ。
 相変わらずの拳にすべてを託したアクションは痛快のひとことで、あの体格で機敏に動きながら片端から襲いかかってくる相手を叩きのめす場面をひたすら楽しんでしまう。みるからにパンチが重くて、殴られた相手が吹き飛んでしまうのも納得できてしまう。そして、クライマックスでの傭兵を相手の闘いは、さすがにソクト刑事も苦戦を強いられ、刃物による怪我を負いながらの闘いとなる。やはり、敵もそれなりに強い相手を用意しないと盛り上がらないよね。
 残念なのは、ソクト刑事が今回はフィリピンに出張せずに、韓国国内だけで活動していたこと。フィリピンの殺し屋と死闘を繰り広げるという展開も観てみたかったのだけどなあ。そのかわり、今回もソクト刑事によって巻き込まれてしまったチャン・イス(パク・ジファン)がフィリピンに出張(?)することになるのだけれど。
 とにかく、次作も実に楽しみなシリーズなのだ。