★チャック・パラニューク『ファイト・クラブ』ハヤカワ文庫NV

 チャック・パラニュークファイト・クラブ』ハヤカワ文庫NVを読了。

 なんかすごい小説を読んだという感想以外に、この小説をどう紹介すればいいだろうか。
 不眠症に苦しむ僕は、ある日出会ったタイラーという男とともに、素人どうしが素手で闘うファイト・クラブを秘かに開催することになる。秘密の存在であるはずのファイト・クラブは、男どもを限りなく惹きつけ、みるみる規模を拡大していく。タイラーを神とも仰ぐ男どもが続々と詰めかけてきて、破壊活動に手を出していく。
 というようなストーリーを紹介したところで、この小説を紹介したことにはまったくならない。異様な小説なのだ。異様というか、異形の小説なのだ。
 ブラッド・ピット主演で映画化されているのだけれど、こんな普通じゃない小説を、いったいどう映画化したのだろうか。まったく見当もつかない。