【映画】劇場版 奥様は、取り扱い注意

 綾瀬はるか西島秀俊主演の『劇場版 奥様は、取り扱い注意』を観る。
 元凄腕の特殊工作員の専業主婦と、公安警察の夫という夫婦が、互いの正体を隠しながらさまざまなトラブルを解決していくという、実写版『SPY×FAMILY』のようなテレビドラマ「奥様は、取り扱い注意」の劇場版。テレビの最終話を受けての劇場版なのだけれど、テレビシリーズが放送されていたのは2017年だぞ。テレビ放送が終わるなり、速攻で劇場版が予告されていたのに、それが完成したのはすっかりテレビシリーズのことなど忘れ去られた2021年。しかも、Netflixでの配信が始まったのが2024年。完全にタイミングをはずしまくってるじゃん。
 テレビシリーズの最終話では互いの正体がばれてしまって、劇場版でどうつなぐのかと思いきや、綾瀬はるかが記憶喪失に陥っているという「またかよ!」みたいな安易な展開。そうそう気軽に記憶喪失にするなよ。
 もちろん、最後は記憶を取り戻した綾瀬はるかが大暴れをするのだけれど、綾瀬はるかの華麗なアクションが楽しめたから、「ま、それでいっか」みたいな感想にしかならない。正直、そんな凝ったストーリーでもないし、本当に「いまさら」としか言い様のない作品なのだし。