ロバート・ラドラム原作の映画『ボーン・アイデンティティー』を観る。
海上を漂っているところを助けられた謎の男。銃で撃たれて負傷しており、記憶を失っていた。手がかりは皮膚に埋め込まれていたチューリッヒの銀行の貸金庫の番号。男は、自分の正体を探るためにチューリッヒに向かうのだが、貸金庫の中には複数のパスポートと多額の現金、そして銃が入っていた。男は銃以外のものを持ち出すが、そこに何者かが襲いかかってくるのだった……。
2002年の作品なので、もうだいぶ前の作品となってしまった。だが、シリーズ化されて続篇が何本も作られているので、きっと面白いのだろうと思って手を出したのだが、これが大当たりだった。めちゃくちゃ面白い。記憶は失っているのだけれど、きわめて優れた格闘術や諜報技術を身につけており、次々と襲いかかってくる危機をすり抜けていく。はたして男の正体は?
原作はロバート・ラドラムの『暗殺者』。新潮文庫から翻訳が出たときに、すぐに読んでけっこう興奮した覚えがある。この頃、嫁さんとフィリピンのダイビングクルーズに参加したことがあるのだけれど、そのときの現地のダイビングガイドが本書を夢中になって読んでいて「ジェイソン・ボーンが出てくるやつだよね。ページをめくる手がとまらなくなるよね」って会話で盛り上がったっけ。このとき、クルーズに乗船していたダイビングのガイド、どこかの大学の先生がバイトとして乗り込んでいたのだった。
主役のジェイソン・ボーンを演じているのはマット・デイモン。若いねえ。とても凄腕の暗殺者とは思えない可愛い顔をしている。アクションの身のこなしとかが実にいい。
これは、続篇も観なければ。