★真崎守『ホモ・ウォラント』学研

 自分が子どもの頃、学習誌に連載されていたのを読んでいて強烈な印象を残した作品だったのだけれど、その後、自費出版本でダイジェスト版を読むことができたっきり、完全な幻の作品となっていたマンガ。それが、とっくに電子書籍になっていただなんて、ぜんぜん知らなかった。なんと、2011年に電子書籍として刊行されていたというではありませんか。たまたま見つけて大喜びで購入して、ようやく再会を果たすことができた。

 「ホモ・ウォラント」という言葉の意味を求めて、飛行機をめぐる歴史的な場面へのタイプトラベルを繰り返す少年。リリエンタール、ライト兄弟、リヒトホーヘンらとの出会いを経て、彼が見いだしたものとは。

 巻末の初出データによると1971年刊行の「5年の科学」に連載されていたとのこと。1971年ということは自分は中学生になっているので、弟がとっていた学習誌を読んでいたということだったのか。