【読書】リチャード・マシスン『激突!』ハヤカワNV文庫

 リチャード・マシスン『激突!』ハヤカワNV文庫を読了。
 おそらく本書を読むのは、今回で3回目ぐらいだろう。なにげなく表題作を読み出したら、またしても止まらなくなってしまった。やはり、この表題作は面白い。スピルバーグの映画も傑作だと思うけれど、それもこれもこの原作があればこそだろう。
 表題作の他に「狂った部屋」「屠殺者の家」「蒸発」「不吉な結婚式」を収録。「屠殺者の家」は『地獄の家』の原型ともいうべき面白さがあるし、「狂った部屋」「蒸発」「不吉な結婚式」のこれでもかこれでもかというちょっと偏執狂的な描写もなかなかの迫力だ。しかし、自分にとってのマシスンのベストは『地獄の家』なので、あれをまた読みたくなってしまった。