★キャビン


 ホラー映画『キャビン』を観る。
 郊外の森に遊びに行った若者のグループが、宿泊する小屋の地下で謎めいた日記を発見したことをきっかけにどこからともなく現れたゾンビに襲われて逃げ惑うことに。だが、その恐怖体験はハイテク機器にかこまれた管制室からコントロールされたものだった。いったい、彼らは何者で、いったいなんのためにそんなことをしているのだろうか?
 『13日の金曜日』タイプのホラー映画と思わせておいて、実はその恐怖体験は外部からコントロールされていて、なおかつクトゥルフ神話がベースになっているという多重構造のメッチャ凝った設定の作品。最後には、ホラー映画に登場するありとあらゆる怪物が登場してきて大暴れをするという、とんでもない展開になる。
 いやあ、これは面白かった。ホラー映画のお約束の展開を逆手にとった、まさに快作。