★きさらぎ駅

 日本のホラー映画『きさらぎ駅』を観る。
 終電に乗っているといつの間にか異世界に辿り着いてしまい、そこで恐怖体験をするというもの。ただし、卒論のために神隠しにあった経験を持つ女性の取材に来た女子大学生が聞かされる話という過去のストーリーと、その女子大学生が同じルートで異世界に辿り着いて、聞かされた話と同じ体験を繰り返すという二重構造になっている。正直、演出力がいまひとつという印象を拭えず、微妙に作品世界に没入できなかった。ま、ホラー映画には耐性があるので、この程度では怖くもないし。
 ただし、ラストの展開は脚本がみごとで、思わず「そういうことか!」と唸らされたし、さらにはエンディングロールのあとに出てくるエピソードもうまい。