
塩田時敏『こんなに楽しく面白い世界のファンタスティック映画祭』近代映画社SCREEN新書を読了。
世界のファンタスティック映画祭といわれて咄嗟に思いつくのはアヴォリアッツであり、シッチェスだったりするのだけれど、実は名前を知っているだけでどういう映画祭であるのか、その内容はよく知らない。また、その他にどんなファンタスティック映画祭があるのかもよく知らない。本書は、その楽しくディープな世界のファンタスティック映画祭の様子を、実に楽しげに紹介する1冊となっている。
日本には、かつて東京国際ファンタスティック映画祭とゆうばり国際ファンタスティック映画祭があり(いまあるゆうばり国際ファンタスティック映画祭はかつてあったものとはまったくの別物)、東京国際にはその1回目から熱心に通っていたので、その楽しさはよくわかっている。が、ゆうばりはより観客とゲストの距離が近くてめちゃくちゃ楽しいのだという話は故内藤陳さんからよく聞かされていた。そして本書を読むと、もっともっと面白い映画祭がたくさんあるのだということを知ることができる。もっとも、本書の刊行は2010年なので、いまではすっかり様変わりしているのだろうけれど。
いずれにしても、世の中にはいろいろな映画祭があって、いろいろな面白そうな映画があるのだということはよくわかった。もっともっと映画を見なくては。
かつて東京ファンタに通っていた頃、あちこちで著者である塩田時敏さんの姿を見かけていた。小柄な方なのだけれど、独特のオーラを発散していて、ものすごくよく目立つ方なのだ。いちど、何かの機会に同席したこともあるのだけれど、あれはいったいなんの時であったろうか。映画関係のやたらと濃い人たちが集まっていたように記憶しているのだけれど。