【映画】48時間 PART2 帰って来たふたり

 『48時間 PART2 帰って来たふたり』を観る。
 サンフランシスコ市警のジャック・ケイツ刑事(ニック・ノルティ)は、暗黒街の正体不明の支配者“アイスマン”を追い続けていたのだが、いま一歩のところで“アイスマン”の正体につながる人物に逃げられてしまう。だが、何故か逃亡した“アイスマン”の手下はレジーエディ・マーフィ)の写真を持っていた。“アイスマン”の正体を知るレジーを殺害するために、殺し屋が雇われていたのだ。
 前作ではたしかあと半年で出所となるはずだったレジーだったが、なぜかさらに5年間も臭い飯を食わされることになっていた。そのようやくの出所を迎えにジャックがやってくる。“アイスマン”をつかまえるためにレジーに協力させるためだが、「お前に協力するのは二度とごめんだ」と、すげなく断るレジー。しかし、出所したばかりだというのに狂暴な二人組のバイカーに襲われ、なんとか九死に一生を得るのだけれど、今度は現金を隠して置いた愛車が爆破され、結局はまたしてもジャックに協力することになるのだった。
 前作が作られたのが1982年で、本作が1990年。なんと、8年ぶりでの続篇である。監督は、前作に引き続いてウォルター・ヒルが担当している。よって、アクションシーンの演出がなんとも男臭い。スマートなアクションではなく、骨太のアクションなのだ。
 驚いたのは、クレジットの順番がニック・ノルティよりもエディ・マーフィが先になっているということ。前作のDVDを引っ張り出して確認すると、前作ではニック・ノルティの名前の方が先に出ていた。つまり、1作目が作られてから本作が作られるまでに、役者としての格が逆転してしまっていたのだ。8年の間に『ビバリーヒルズ・コップ』があり、エディ・マーフィはバリバリの超売れっ子となっていた頃の作品なのである。
 しかし、こうなると今度は『ビバリーヒルズ・コップ』が観たくなるなあ。今年はNetflixでシリーズ第4作が観られることになるらしいので、いまのうちにシリーズを見直しておくのもいいかもしれない。