【映画】ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー

 『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』を観る。
 アルバイトで殺し屋をしているゆうり(丞威)とまこと(濱田龍臣)の兄弟だが、上の指示ミスで殺しのバイト代ももらえず、「やっぱバイトじゃだめだよな。組織に所属する正規の殺し屋にならなくちゃ」と一念発起する。そして、正規の殺し屋になるには組織に入っている殺し屋2人を殺して空席を作ることだと言われて、ちさと(高石あかり)とまひろ(伊澤彩織)のコンビを狙うことにする。
 一方のちさととまひろはというと、たまたま遭遇してしまった銀行強盗を撃退したがために謹慎処分を食らってしまう。組織の掟で謹慎処分中の殺しは厳禁なのだけれど、そんなタイミングでゆうりとまことの兄弟が襲いかかってくるのだった。
 髙石あかり、伊澤彩織のゆる~い殺し屋コンビを主役にしたシリーズの2作目。今回もゆる~いやりとりが独特の雰囲気を醸し出していて、なんともいえず楽しい。前作ではセリフの聞き取れない場面がとっても多くて歯がゆい思いをしたけれど、今回はそこは大丈夫だった。よかった。
 今回は対戦相手が2人ということもあって、アクションは前作より控えめで、しかもシンプルになっている。前回は組織が相手ということもあって、多彩なアクションを楽しむことができたのだけれど。伊澤彩織のアクションをもっともっと堪能したかっただけに、そこはちょっと残念。
 でも、個性あふれる脇役陣にもそれぞれでおいしい場面が用意されていたりして、映画そのものとしての完成度は前作よりも上だと感じた。まあ、アクションシーンが充実しすぎて全体のバランスを崩してしまっているような映画も好きなんだけどね。
 監督・脚本は前作に引き続いて阪元裕吾、アクション監督は園村健介が担当。至近距離での銃撃戦に肉弾戦をプラスするアクション演出は、伊澤彩織も参加している『ジョン・ウィック』の影響が感じられる。こうして、新しいスタイルのアクションがスタンダードとなっていくのだろう。