【映画】ジョン・ウィック:コンセクエンス

 ジョン・ウィック:コンセクエンス』を観る。

 亡くなった妻から贈られた愛犬を殺された凄腕の殺し屋ジョン・ウィックキアヌ・リーブス)が、愛犬の仇をとるためにロシアン・マフィアを壊滅させた第1話に始まるシリーズの第4弾。世界中の殺し屋を仕切る主席連合に追い詰められたジョンは、旧友のシマヅ(真田広之)が支配人を務める大阪コンチネンタルを訪ねるが、そこに送り込まれてきたのは2人の旧友でもあるケイン(ドニー・イェン)だった。
 この大阪コンチネンタルでの壮絶な死闘は、それだけで通常のアクション映画のクライマックスシーン2~3本分に相当すると思うのだが、もちろんそれだけでは終わらない。主席連合との血みどろのあらそいを終わらせるための唯一の方法を求めて、ベルリンへ、パリへと移動し、いたるところで無尽蔵にわき出す殺し屋を相手の殺戮を繰り広げるのだった。
 というわけで、たっぷりと満喫しました。大阪もパリも殺し屋、多すぎ。そして、どんな派手な銃撃戦が展開されようとも警察は出てこない。などなど、突っ込みどころはあれこれあれど、そんなこたあどうでもいい。予想をはるかに上回る派手なアクションをたっぷり楽しめばいい映画なのだ。
 いやあ、真田広之、かっこいいよ。さりげないシーンだけれど、日本刀を鞘に収める仕草の決まりすぎていることよ。ドニー・イェンももちろん素晴らしい。盲目の殺し屋というとんでもない設定に説得力をもたせるさりげない動作にすっかり魅了されてしまった。キアヌ・リーブスもヌンチャクを振り回したりして、めっちゃ楽しんでいたのでは。
 さらには犬を連れた凄腕の殺し屋トラッカー(「オレの犬を殴ったな!」に思わず笑ってしまう)、真田広之の娘アキラなどなど、魅力的なキャラクターがあとからあとから出てくる。
 それにしても、ジョン・ウィック、どれだけタフなんだ? どれだけ体力があるんだ? 建物から落ちて、車に何度もはねられて、階段から転がり落ちて、どんどんズタボロになりながらも、それでも動き続けるんだもんなあ。「ごめんなさい、もう動けません」という言葉を知らない男、ジョン・ウィック(笑)
 ちなみに、エンドクレジットが始まるなり席を立って帰っていった人もいたけれど、映画はエンドクレジットを含めてちゃんと最後まで観た方がいいよ。