【映画】K.G.F:CHAPTER 1

 インド映画『K.G.F:CHAPTER 1』を観る。
 ストリートキッドから徐々に頭角を現していき、マフィアの大物となっていくロッキー(ヤシュ)。その彼に、ボスからKGFの支配者であるスーリヤワルダンの息子を暗殺しろとの指令がくだる。KGFというのは、コーラーラ地区にある金鉱で、スーリヤワルダンの一族がその金鉱を支配し、そこから莫大な収入を得ていたのだ。KGFでは、労働者は外界から遮断され、奴隷のように扱われていた。ロッキーはその労働者として潜入するのだが。
 なかなか迫力がある映画だ。だが、ひげ面の悪党たちの顔の区別がつかないため、いまいち細かい部分が理解できなかったりする。ほんと、誰が誰なんだか、よくわからん。スーリヤワルダンの一族の内紛が大きなテーマになっているのに、兄弟の区別がつかないのだ。おかげでそうそうにそのあたりの理解を放棄してしまったので、KGFに潜入するまでの展開はボーッと観ていただけという感じになってしまった。ここがはっきり理解できていれば、もっとのめりこんで観ることができただろうになあ。
 ちなみに、ホームページに人物相関図が載っているのだけれど、これを見ても、いまいちすっきり理解できなかったりする。
 さらには、異なる時系列の映像がポンと飛び込んできて、「えっ、この場面はなに?」ととまどう演出があったりして、さらに理解をさまたげる。なかなかに一筋縄ではいかない作品なのだ。
 しかし、ロッキー、強すぎだぞ。さすがは『バーフバリ』や『RRR』のインドだけのことはある。人間離れした強さなのだ。まるで『北斗の拳』の登場人物のような強さで、殴られた人間が宙を飛んでしまったりするのだけれど、それがリアルに見えてしまうのだからさすがはインドだ。
 そして、そのロッキーがひと目ぼれする大物の娘リナの美しいこと! いやあ、美人だ。インド映画、毎回毎回、すごい美人が出てくるけれど、このリナもとんでもない美人だぞ。シュリーニディ・シェッティという女優さんで、本作が映画デビュー作とのこと。
 あと、ロッキーの少年時代を演じている少年がなかなかきれいな顔をしていて、要注目だ。
 予告編を観るかぎりでは、『CHAPTER 2』は一転してなかなか派手な展開となりそうだ。なにしろこの『CHAPTER 2』は、あの『RRR』の興行収入を上回ったという大ヒット作なのだ。これもさっさと観なければ。

 

【登場人物相関図】