【読書】アーサー・コナン・ドイル『ドイル傑作選Ⅰ ミステリー篇』翔泳社

 アーサー・コナン・ドイル『ドイル傑作選Ⅰ ミステリー篇』翔泳社を読了。
 シャーロック・ホームズの登場する外伝など、ドイルの多才さを示す短篇を収録した1冊。個人的には、「ホームズ外伝」よりも「奇妙な物語」「冒険者たち」として並べられた作品の方が楽しめた。こうしてみると、謎解きの物語よりも純粋なエンターテインメントの方がドイルの本質ではないかと思われる。自分が好きなホームズ譚も「バスカヴィル家の犬」「四つの書名」のような冒険小説的な作品だったりする。
 それにしても、久しぶりにこうした作品を読んでみると、あらためて「改行が少ない」ということを思い知らされる。同じページ数でも、最近の小説を読む倍ぐらい文章が詰まっているのではないだろうか。