【映画】遊星からの物体X ファーストコンタクト

 『遊星からの物体X ファーストコンタクト』を観る。あの傑作、『遊星からの物体X』の続篇にして前日譚である。『遊星からの物体X』に繋がる話として、かなり綿密に整合性がとられているとのことだが、実は『遊星からの物体X』の詳細を記憶していないので、どこまで綿密に整合性がとられているのかはよくわからなかった。すぐに続きを観なければ。
 『遊星からの物体X』を観た時の衝撃はないものの、ずっと緊張感の持続する作品に仕上がっている。前日譚としては、上出来の部類であろう。しかし、前作が傑作すぎるのが本作の不幸で、どうやっても前作を超えることができない。人間がパカーッと割れてエイリアンに変貌するシーンなども、前作を観ていなければめちゃくちゃインパクトが強かったことだろう。とにかく、前作が凄すぎて、どうしてもそれと比較してしまう。かといって、前作を超えようとして突拍子もない設定を突っ込んだのでは、話の整合性がとれなくなるだろうし。間違いなく上出来のSFホラー映画に仕上がっており、充分に満足のいく作品ではあるにしても、前日譚の難しさというものを痛感させられてしまった。
 あと、惜しむらくは、ずっと暗い画面が続いていて、自分の部屋にあるテレビでは何が写っているのかよく分からない場面が多すぎた。映画館、もしくはもっと画質のよいテレビで観ればだいぶ違ったろうと思うのだが。