★シン・仮面ライダー

 MOVIX川口にて『シン・仮面ライダー』を鑑賞。

 そもそも自分は「ヱヴァンゲリヲン」最終話以降の庵野監督の作品て、いまいちしっくりきていない方なので、本作もそれほど期待はしていなかった。それでも観ないわけにはいかないのは、庵野監督の「仮面ライダー」だからという、実にもってアンビバレントな状況なのだけれど、この気持ちは同世代の人間だったらだいたい分かってくれるのではないだろうか。
 結果として、やはりしっくりこなかった。部分部分でこちらのツボをついてくるシーンや設定はあった。「仮面ライダー」のテーマ曲が流れる場面では、ゾクゾクとしてしまった。しかし、この映画をもう一度観るか?と聞かれたなら、おそらく観ないと思う。たぶん、自分が観たいのはこの映像センス、このアクションで、もっとシンプルなストーリーの「仮面ライダー」なのだろう。「宇宙戦艦ヤマト」が「宇宙戦艦ヤマト2199」で甦ったような形を望んでいるのだと思う。
 そのあたりは、むかしの「仮面ライダー」の洗礼を受けていない世代だと、まったく受け止め方は違うんだろうなあ。