【読書】カラサキ・アユミ『古本乙女、母になる』皓星社

 カラサキ・アユミ『古本乙女、母になる』皓星社を読了。
 古本マニアの日常あるあるを4コママンガにした『古本乙女の日々是口実』の著者によるエッセイ集。母親になって自由に古本漁りができなくなりながらも、古本が買いたくて買いたくてしかたのない日々のあれこれを書いたエッセイで、古本が大好きな当方としてはどこもかしこも共感しかない。読みながら、いたるところで「うんうん、そうなんだよね」とうなずきまくってしまう。特に自分は、子どもが小さい時に車に乗せて古本屋まわりをしていた過去があるので、なおさら共感しまくってしまう。まあ、自分はここまで大胆に遠出をしたりはしなかったけれどね。でも、自分の時にはまだいわゆる街中の古本屋さんが健在だった時代なので、いまとは環境がまったく違うのだ。自分は、かろうじていい時代に古本マニアとしての日常を楽しんでいたと言えるのかもしれない。
 ちなみに、幼い子どもふたりと嫁さんの両親を車に乗せた家族旅行の途中で、古本屋に寄って超絶レアな本を含む30冊近い本を買い込んだこともあるのだけれど、さすがにあれは嫁さんの両親に対して申し訳なかったよなあ。