★高野史緒『まぜるな危険』早川書房

 高野史緒『まぜるな危険』早川書房を読了。


 作家の想像力って凄いなと思うと同時に、過去の読書の蓄積がこうやって知肉になっている高野さんの超絶的な能力にも圧倒される。過去に読んだ本の内容など片端から忘れ去っている自分とは違って、こうやって混ぜ合わせることができるほど染み込んでいるんだもんな。
 ベースとなっているロシア文学に関する素養が致命的に欠けている自分ではあるのだけれど、それでもたっぷりと楽しませていただきました。