2022-08-24から1日間の記事一覧

★ハロウィン(2018年版)

アマゾンプライムで『ハロウィン(2018年)』を観る。 1978年版の『ハロウィン』の続篇。40年前のハロウィンの惨劇のあと、ずっと精神病院に収容されていたマイケルが脱獄し、ブギーマンとして復活。残虐な殺人を繰り返しながら、40年前の因縁の相手、ローリ…

★夢野久作『死後の恋』現代教養文庫

夢野久作『死後の恋』現代教養文庫を読了。 どの作品からも人間の生々しい妄念が迫ってくるという感じの短編集。息苦しいほどに、読んでいる文章がグイグイと絡みついてくる。 表題作にも圧倒されるが、「鉄鎚」「斜坑」「押し絵の奇蹟」といった作品も、読…

★岡本綺堂『鎧櫃の血』光文社文庫

岡本綺堂『鎧櫃の血』光文社文庫を読了。 「三浦老人昔話」12話に、テイストの似た6話を収録したもの。「半七捕物帳」と違ってミステリ的な要素はなく、また綺談というような要素も希薄だ。「昔はこんなお話がありました」というさらりとした話が多く、こう…

★誉田哲也『オムニバス』光文社

誉田哲也『オムニバス』光文社を読了。 刑事姫川玲子を主人公とした短編集。一時期、誉田哲也の小説をけっこうな勢いで読んだら「もういいかな」という気分になってしまい、それっきりあまり読んでいないのだけれど、この姫川玲子シリーズだけはなんとなく読…

★ハワード・コック『カサブランカ』新書館

ハワード・コック『カサブランカ』新書館を読了。 てっきり原作の翻訳なのだと思い込んでいたら、収録されていたのは映画の脚本だった。しかも、上映30周年を記念して出された本のために、脚本家自らが手を入れたものであった。なので、本書を読むなら、映画…

★H・P・ラヴクラフト『狂気の山脈にて』新潮文庫

H・P・ラヴクラフト『狂気の山脈にて』新潮文庫を読了。 表題作と巻末の「時間からの影」は読み応え満点ながらも、延々と続く描写に正直いささか飽きてしまった。それよりも、その他の短めの作品の方が自分の好み。「エーリッヒ・ツァンの音楽」とか、実に印…

★西村寿行『鷲』トクマ・ノベルス

西村寿行『鷲』トクマ・ノベルスを読了。 宗教団体からの7億円強奪事件、さらにはその宗教団体の幹部の乗ったバスの爆破事件が発生。時を同じくして交通警察官の連続殺人事件が発生する。それに巻き込まれた中郷、伊能の死神コンビ。 さすがは西村寿行! 常…

★富田常雄『おんな』東方社

富田常雄『おんな』東方社を読了。 新宿の夜の街、その底辺を生きる男女の生態を哀感を込めて描く短編集。昭和41年発行。 富田常雄の最晩年の作品集で、彼の職業作家らしさがよく表れている。当時の風俗が生々しく描かれていてなかなか興味深い。

★マルセル・エイメ『壁抜け男』角川文庫

マルセル・エイメ『壁抜け男』角川文庫を読了。 めちゃくちゃ久しぶりにエイメの小説を読んでみて、その発想の奇抜さに驚かされる。壁を通り抜ける能力を持つ男、自分の複製をいくらでも、どこにでも作り出せる女性、2日に1日しかこの世に存在することのでき…

★高野史緒『まぜるな危険』早川書房

高野史緒『まぜるな危険』早川書房を読了。 作家の想像力って凄いなと思うと同時に、過去の読書の蓄積がこうやって知肉になっている高野さんの超絶的な能力にも圧倒される。過去に読んだ本の内容など片端から忘れ去っている自分とは違って、こうやって混ぜ合…

★ジェレミー・ロビンソン『プロジェクト・ネメシス』角川文庫

ジェレミー・ロビンソン『プロジェクト・ネメシス』角川文庫を読了。 移植用の心臓を作り出すために、アラスカで発見された地球外生命体と思われる存在のDNAと、父親に殺害された少女マイゴのDNAを融合した細胞を培養して育てた生命体が怪獣ネメシスとなって…

★樋口明雄『屋久島トワイライト』山と渓谷社

樋口明雄『屋久島トワイライト』山と渓谷社を読了。 帯に「山岳怪異譚」とあり、タイトルも『屋久島トワイライト』と柔らかめなので、つい屋久島の山で遭遇するちょっと不思議な怪異を描いた連作短編集と思い込んでいた。ところが、そんな生やさしい内容の小…

★死霊館

Netflixで『死霊館』を観る。 前半には怖いショットもあったけど、後半はけたたましい展開となって怖さは半減。このあたりキリスト教の素養が染み付いている国民との感覚の差なのだろう。日本人にとって「悪魔が怖い」という感覚はないからなあ。 でも、ホラ…

★デューン 砂の惑星

Netflixで『デューン 砂の惑星』を観る。映画館で観るべき作品と分かってはいたが、観そびれていたもの。 評判通りの素晴らしいデキ。原作の世界観が見事に映像化されている。よくまあ、あの複雑な設定を映像化するものだと感心してしまった。ぜひ、このレベ…

★コードギアス 復活のルルーシュ

『コードギアス 復活のルルーシュ』を観る。 テレビアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』を観ていたのは2006年。あまりにもきれいに完結していたこともあって、そのあとの作品は観ていなかったのだが、SNSで本作の話題が出ていたので観た次第。なるほど…

★ザ・ハント

Netflixで『ザ・ハント』を観る。 金持ちが人間狩りを楽しむというテーマの映画は他にもあるけれど、これはその中でも極上の1本。いやあ、めちゃくちゃ面白かった。 まずは、冒頭の展開に驚愕。主人公と思った登場人物が……おっと、これはネタバレになってし…

★マリグナント

Netflixで『マリグナント』を観る。 けっこう面白いホラー映画だと話題になっていた作品。 なるほど、こういうエグイ設定でしたか。犯人の身体能力高すぎだけど、映画は面白かったので許す。 そして、ちゃんと続編の作れる終わらせ方! これは続篇を作るんだ…

★クワイエット・プレイス 破られた沈黙

『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』を観る。 宇宙から飛来した音を頼りに襲いかかってくる生物の恐怖を描いた作品のパート2。1作目のそのままの続きとなっている。 半端ない緊張感で、観ているこっちも「音を立ててはいけない」という気分になってしま…

★カーター

Netflixで韓国映画『カーター』を観る。 いや、もう、怒濤のアクションの連続に圧倒されるのだけれど、そのアクションの度が過ぎていて何度も何度も思わず笑ってしまう。もう、笑うしかないでしょ、この凄絶なアクションの連続には。しかも、どうやって撮影…

★ULTRAMAN

借りてきたDVDで『ULTRAMAN』を観る。『シン・ウルトラマン』に先駆けて作られた大人向けのウルトラマンだ。ま、突っ込みどころ満載ではあるのだけれど、その意気や良しとプラスに評価したい。ただ、大人向けに作るのだったら、もう少し脚本に力を入れてほし…