西村寿行『鷲』トクマ・ノベルスを読了。
宗教団体からの7億円強奪事件、さらにはその宗教団体の幹部の乗ったバスの爆破事件が発生。時を同じくして交通警察官の連続殺人事件が発生する。それに巻き込まれた中郷、伊能の死神コンビ。
さすがは西村寿行! 常人の予想不可能なとんでもない展開! なんでこの設定で、無敵の殺人犬とか精神異常猿とか人斬り伊蔵とかが出てくるかな。そして、超脱力のエンディング。えっ、クライマックスはどこ?
西村寿行以外にこんな小説を書ける作家は絶対にいないと断言したい。本当に唯一無二の小説家なのだ。