【映画】アナベル 死霊館の人形

 アナベル 死霊館の人形』を観る。
 前に観た『死霊館』がそこそこ面白かったので、その冒頭に出てくるアナベル人形を題材にしたホラーということで観てみたのだけれど、さほど新味のない作品だった。
 内容はというと、呪いのかかった人形による怪異現象が、次々と若い母親に襲いかかるというもの。『チャイルド・プレイ』を例に出すまでもなく、よくある設定のホラーだ。しかも、その正体がカルト教団によって呼び出された悪魔というところでがっかり。
 正直、キリスト教的素養のない自分には、悪魔を持ち出されてもピンと来ない。ぜんぜん怖いと感じられない。
 そうなると、あとは、観客を驚かせるショッキングな映像を楽しむホラー映画というだけのものになってしまう。まあ、何ヶ所かドキッ!とさせられた場面はあったものの、それだけでは物足りない。
 ちなみに、いちばん怖かったのは、ヒロインがミシンを使っているシーンで、いつ針が指を貫くのかとぞわぞわしてしまった。
 あと、いちばん納得がいかなかったことは、あんな不気味な顔つきの人形、誰も買わないだろうということ。なんで、あんな人形を買うんだ?