インドネシアのホラー映画『悪魔の奴隷』を観る。
インドネシアのホラー映画というだけで、なんとなく「ものすごく怖い」というイメージがあったのだけれど、実際に観てみると「うーむ……」というデキだった。
歌手だったリニの母親は、長患いで寝込んだあげくに亡くなる。だが、それからリニと3人の弟たちの前に母親の亡霊が現れるようになり、ついには祖母までもが井戸で遺体となって発見されている。どうやら、長いこと妊娠できなかった母が4人の子どもを出産した背景に、謎の教団が存在するらしいことが明らかになるのだが……。
なんだろう、演出がヘタ。登場人物の行動が微妙に変で、説得力がない。しかも、やることがいちいちわざとらしくて、どうしても作品にのめりこめない。子どもたちの演技も学芸会っぽいし。脚本もこれ、つじつまがあっているのだろうか? 回収ができていないままほったらかしてしまったネタもあるし。
配給会社のホームページを見ると「2017年インドネシア観客動員No.1のメガヒットを記録し、インドネシアのアカデミー賞<2017年インドネシア映画祭>でホラージャンル初となる7部門受賞の快挙を成し遂げた。」とのことなのだけれど、本当か? そんな大ヒットするような映画とは思えなかったのだけれど。
1980年代にイスラム教圏で最も怖いホラー映画として話題を集めた『夜霧のジョギジョギモンスター』を、舞台を現代に移して20174年にリメイクした作品とのこと。『夜霧のジョギジョギモンスター』は、いかにもC級ホラーという感じがして、ついに手を出すことはなかったのだけれど、面白かったのだろうか。
本作には続篇の『呪餐 悪魔の奴隷』という作品があるのだけれど、どうしよう。面白いのかなあ。