【映画】海底47m

 アマゾンプライムビデオにて海底47mを観る。
 メキシコでバカンスを楽しんでいたリサとケイトの姉妹。ふたりは海に沈めた檻の中からサメを観るというツアーに参加するのだが、檻を吊していたクレーンが破損し、ふたりは一気に海底47メートルまで落下してしまう。
 そこは無線も届かない世界。急浮上すれば、肺が破裂して死亡する危険がある深さ。しかも、檻の外には狂暴なサメがうようよいる状態だ。タンクの中に残された空気がしだいに少なくなっていく中、はたして姉妹は無事に生還できるのだろうか?!
 いやあ、これは究極にいやな状況だぞ。47メートルの海底の檻の中という状況の閉塞感が半端ない。空気の残量ゲージはどんどん少なくなっていく。海上との連絡もとれない。浮上しようにもまわりには巨大なサメがうようよしているし、潜水病を避けようと思ったら途中で浮上をいったんストップして、体内の窒素を排出しないとならない。いやいや、そんなことをしていたらサメに襲いかかられるじゃん。
 ちなみに、47メートルも潜ってしまうと、空気内の窒素が血液中に溶け込んでいって、酒に酔っぱらったような窒素酔いの症状が出てくる。自分も体験したことがあるのだけれど、本当に足し算とかけ算の簡単な組み合わせの計算ができなくなったりするのだ。
 というわけで、この設定で映画を撮ろうと思いついた時点で成功は約束されたも同然。あとは、このシンプルな設定で、どうやって90分間をもたせるかなんだけど、そこもしっかりとネタを投入し、しかもラストには衝撃の展開も用意されている。
 それにしても、もし自分がこの状況に陥ったらと思うと、絶望しかないので、絶対にサメ見物の檻に入ったりはしないぞと思うのであった。