【映画】カラオケ行こ!

 『アンナチュラル』『MIU404』を観て、当然今年公開される野木亜紀子脚本、塚原あゆ子監督の『ラストマイル』はめっちゃ期待しているのだけれど、この2人の過去作をもう少し観てみたいと思い、まずは野木亜紀子脚本の『カラオケ行こ!』を観てみた。
 中学校合唱部部長の岡聡実は、ヤクザの成田狂児から突然カラオケに誘われる。組長がカラオケマニアで、年に1度の組長主催のカラオケ大会で最下位になると、組長から入れ墨を彫られてしまうのである。絵心のまったくない組長から入れ墨を彫られるのを回避するために、狂児はたまたま出会った聡実にカラオケの指南をお願いしたのだった。最初のうちはヤクザの相手をしたくなくて適当な相手をしていた聡実だったが、しだいに狂児との距離が縮まっていくのだったが……。
 さすがは野木亜紀子脚本だけあって面白い。シンプルに楽しめる。しかも、狂児を演じる綾野剛のヤクザがいかにもな雰囲気で実にいい。
「最近の中学生とかは何を歌うの? 三代目米津玄師とか?」には笑った。
 でも、他のヤクザたちの唄がヘタすぎて、これだったら綾野剛が特に練習しなくても最下位になることはないぞ、と思ってしまった。
 さて、そうなると次は塚原あゆ子監督の作品を観る版だが、何を観ようか。映画なら『わたしの幸せな結婚』だが、テレビドラマ『下剋上球児』という手もあるなあ。