【映画】ディープ・ブルー

 レニー・ハーリン監督のディープ・ブルーを観る。
 『セーヌ川の水面の下に』がけっこう面白かったので、勢いで他に面白そうなサメ映画はないものかと探して、レニー・ハーリン監督作品ならけっこう面白いかもと思って本作をチョイス。結果、まあまあよくある展開のストーリーではあるのだけれど、そこそこ楽しむことができた。
 科学者のスーザンは、太平洋上の医学研究施設アクアティカで、アルツハイマー病の特効薬をサメの脳細胞から抽出する研究をしていた。だが、そのままのサメの脳では充分なサイズがないので、遺伝子操作でサメの脳のサイズを大きくした結果、人間なみの知能を持ったサメが誕生してしまっていた。巨大な台風が襲来して海が荒れ狂う中、知能を持ったサメが人間に襲いかかる。しかも、救出に来たヘリコプターがアクアティカに激突して、アクアティカは激しく爆発炎上し、研究員たちは海に沈む基地に閉じ込められてしまうのだった!
 というわけで、海深い研究室からの脱出行が描かれるのだけれど、大量の海水が流れ込んだ施設内に知能を持ったサメが入り込み、研究員たちをひとり、またひとりと食いちぎっていく。『ポセイドン・アドベンチャー』や『タワーリング・インフェルノ』など、巨大な施設からの脱出を描いた作品はいろいろあるのだけれど、そこに知能を持ったサメという要素を投入したというわけだ。
 基本的に、ストーリー展開はこの手の映画のお約束通りなので、驚きはほとんどないのだけれど、飽きさせることなく楽しめる映画には仕上がっている。さすがはレニー・ハーリンだ。
 ちなみに、続篇は第3弾まで作られているらしい。第2弾は1作目から19年たって作られているのだけれど、それだけ間が空いたにもかかわらず続篇を作るほどの映画じゃないと思うぞ。