【映画】レジェンド・オブ・フラッシュ・ファイター 電光飛龍

 さて、ジョセフィン・シャオの映画を観た翌日に観るなら、やはりこれでしょう。
 というわけで、本日は『レジェンド・オブ・フラッシュ・ファイター 電光飛龍』を観る。何度も何度も書いているけれど、この邦題は大っ嫌い。センスのかけらもないと思っている。
 前作で陳家洛(アダム・チェン)率いる紅花会の仲間に加わった方世玉(ジェット・リー)と妻のティンティン(ミシェル・リー)。だが、陳家洛が皇帝の血を引くという人間であるという秘密が隠された函が、日本から持ち込まれる。陳家洛はそれを取り戻すべく方世玉たちを派遣するのだが、方世玉は函と引き替えに県令の娘(エイミー・クォック)を嫁にもらわなければならないはめに。
 一方、紅花会では前会長の息子であるウー(チー・チュンホワ)が、陳家洛を引きずり下ろそうと画策していたのだった。
 なんと方世玉、ふたりの女性に挟まれてあたふたするハメに。しかも、そこにお調子者の母親(ジョセフィン・シャオ)がちょっかいを出すという、実に楽しい展開に。このあたりのコミカルなやりとりがジェット・リー版方世玉の特徴で、アレクサンダー・フー・シェンが方世玉を演じる作品とはだいぶ違う。
 それにしてもジョセフィン・シャオ、昨日観た『飛女生傳』に出ていた可愛らしい女優と同一人物とはとても信じられない。まあ、こちらのジョセフィン・シャオも可愛いっちゃあ可愛いんだけどね。
 そして、風が吹き、紅葉が舞い踊る小道を、目隠しをした方世玉が血路を切り拓いていくという、情感たっぷりの場面! うまいなあ、元奎監督。ちなみに元奎、今回はなかなかおいしい役どころでも出演していたりする。
 クライマックスは、めちゃくちゃ無理な超絶バトル。『黄飛鴻』の白蓮教本部での闘いを、さらに極限まで押し進めた設定で、絶対に無理なんだけど許してしまう。
 この『方世玉』と『方世玉續集』の2本、最初は日本語字幕のついていない画質の悪いビデオで繰り返し観て、こうしてまた今でも楽しんでいるという、なんとも自分の好みそのものの映画なのでありました。