★地獄の花園

 アマゾンプライムにて永野芽郁主演の映画『地獄の花園』を観る。


 予告編を観た時から「これは面白そうだ」とずっと思っていたのだけれど、その予想をはるかに上回る面白さで、何度も何度も声をあげて笑ってしまった。
 いわゆるヤンキーマンガのお約束の設定をOLの世界に持ち込んだという映画なのだけれど、それをとことん徹底したところがお見事。社内のOLが派閥争いをしていて、頂点を狙って抗争を繰り広げているというのが幕開けで、そこに中途採用で入ってきた新人(広瀬アリス)が半端なく強くてあっという間に会社中のOLを傘下に収めてしまうって、「男一匹ガキ大将」以来の伝統の展開ではありませんか。もちろん、会社を傘下に収めると、今度は周辺の学校の番長たち、いや周辺の企業のOLたちが攻撃をしかけてきて、それもことごとく撃破していく。
 で、その新人OLと仲良くなってしまうのが、普通のOLの永野芽郁。なぜかヤンキーマンガにやたらと詳しい永野芽郁は、最強の主人公と仲良くなったごく普通の学生は、敵対する勢力から襲われて人質にされる運命なんだよなあと予想するのだけれど、まさにその通りになってしまう。
 そして、そこから物語はどんどんテンションをあげていき、爆笑に次ぐ爆笑。小池栄子が影の大番長、いやOLとして登場してくれば、室井滋が伝説のヤンキー、いやOLとして登場してくるしで、面白い面白い。
 惜しむらくは、永野芽郁にアクションがまったく無理だったということ。殴る、蹴るという動きにまったく説得力がないんだよなあ。撮影前にきっちりトレーニングとかできなかったのかなあ。その点、広瀬アリスは頑張ってたなあ。